2011年10月11日火曜日

東北

旅行気分で行くとか、ただ推薦書に書きたいから行くだとか、そんな理由で行く人もいるのではないかと言われていた今回のボランティア活動ですが、実際に活動を終えた今、みんなはなにかしらの形で心が動かされたと思います。少なくとも、私はこの活動を通して自然災害に対する考え方が大きく変わりました。今まで自然災害に対する危機感が無かったり、被災者への援助が必要無いと思っていたりしたわけではありません。たしかに、3月12日の新聞を見た私は掲載されていたどの写真にも驚いていました。本当は驚きの一言では表しきれない、悲しみ、怒り、不安、そのほか色々な感情が詰まった妙な驚きを感じました。その後数週間も被災者には何かできないかと思いつつも募金活動程度しかできず、悔しい思いをしていました。そしてそのまま半年間たってしまったのです。震災発生直後に抱えていたあの感情も繁多な日常生活の中では薄れてゆき、連日震災関連のニュースを報道していたメディアも震災前の内容に戻っていきました。そうして今回のボランティア活動の話を聞いたころには、自分の中ですでに、「今でも東北は完全な復興を遂げていないだろうけど、最後の後片付け程度のものだろう」という考えを持っていました。この推測がいかに安易なもので、いかに愚かであったのかを思い知らされた事実が今回の活動で私にもっとも影響を与えたことでした。初日の朝、遠野に到着して地震の爪痕はほとんど無いと悠々に思っていた私が、初めて陸前高田の様子を見たときは愕然としました。6ヶ月たった今でも半年前にテレビで写っていた光景とほとんど変わっていないはずが無いと目を疑ったほどです。しかし現実には巨大な瓦礫の山ができて、住民がほとんど移住した以外、一切変わっていなかったのです。翌日、翌々日に行った大槌、釜石でもこの状況は変わっていませんでした。このような現状を抱えているにも変わらずセンターで何度も聞かされた、「ボランティアがどんどん減っている」というのが信じられませんでした。私が思うには、被災地がこのような問題を抱え続けるのであれば、正直なところ、東北の復興はいつになっても終わりません。しかし、これは東北に起因する問題ではなく、直接な被災者ではない私たちが起こしている問題なのです。今回の活動で知った自然災害のおそろしさというのは、その影響する範囲です。今までは、直接被害を受けた被災地と被災地外から来るボランティアが来たら復興するものかと思いましたが、そんなのは全くの迷信でした。現実には、被災地以外からのボランティアがたくさん行って、国をあげて復興を完全に遂げるまで支援し続けなければ、自然災害には勝てないのです。今回の事情を知って、私は今後また機会があればボランティア活動に参加したいと思いますが、何よりもボランティア活動に参加する人をより多く集めることを優先的に行いたいと思います。 11年S

0 件のコメント:

コメントを投稿