2011年10月11日火曜日

感想

 東北に行くまでは、被災地の状況をテレビやネットなどのメディアでしか知ることができないので、そこで見た情報が全てでした。テレビでは震災から半年たった現在、震災のことを報道する番組は減っています。したがって私は被災地が復興に向かってかなり進んでいるのではないかと考えていました。しかし、実際今回東北に行ってみると、テレビやネットの写真や映像では見られない真実の被災地がそこにはありました。中身が流されて骨組みのみになっている住居、海から距離の離れたとこに平然といる漁船。見るもの全てが衝撃的でした。塩水により汚染されている土壌は、潮の臭いで充満し馴れるまでに私は時間がかかりました。枯れた杉や、浸水の被害にあった建物の傷から、どこまで津波が襲ったのかということが一目でわかりました。想像することがあまりにも難しいのですが、一説では1000年に一度の大災害といわれるこの地震で起きた津波の高さは、建物の3階に軽自動車を突き刺すほどの威力を持っていました。私たちが今回作業をさせていただいたある地区では、日ごろから津波が来たときのための防災訓練が盛んに行われていたので、生徒全員が無事に助かったという学校があったそうです。海辺の地域ということもあるのですがやはり、日ごろから意識を持って訓練や避難経路の確認などの心構えを持つことが大事なのだと私は強く感じました。

 今回、私が経験したボランティア作業の中に、個人宅の土地に水路を作るという作業なのですが、そこに住んでいたおじいさんが重いシャベルを持ち必死にがれきを除去しながら私たちと一緒に土を掘り起こしていました。聞くところによると、ボランティアが来るまでは、おじいさんががれきの撤去や、家の物の収拾をしていたそうです。私はそのおじいさんを見て、自分が少しでも助けになればと思い一生懸命作業を行うことができました。被災者の方々は現在、避難所を出て、仮設住宅でくらしています。物資の供給もなく非常に住みにくい生活だと聞きました。私たちがしていくべきことは被災者の笑顔を少しずつ取り戻していくことなのだと強く強く感じました。人により、助ける方法というのは違っています。直接行って作業をする、物資の支援をする、募金をする、などまだまだたくさんあります。私は今回直接現地に行って作業のお手伝いをさせていただくことができました。これは非常に光栄なことです。しかし一番大切で、しかも何とかしたいと思っている誰でもできることが一つあることを今回の経験で心から感じました。それは3.11を忘れないということです。風化してしまえばしまうほど、辛い経験をした人たちの気持ちを汲むことができなくなります。10年後もその先も、後世に伝えていくということが私たちのできる身近で大切なことなのです。

 震災ボランティアに参加できて自分自身が成長できましたし、貴重な経験を得ることができました。今回サポートしてくださったすべての人に感謝したいと思います。ありがとうございました。 12年O

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