2011年10月11日火曜日

東北災害ボランティア 参加レポート

 今回、大地震・大津波が起こって半年が経った岩手県に、ボランティアに行かせて頂きました。五日間という限られた時間でしたが、本当にあっという間、短く感じました。一日目に伺った陸前高田、行きのバスから見た被害状況は、とても生々しく見えました。ニュースや中継で何度も見たような光景なのに、自分の目で見ると、逆に現実味がわかないものなのですね。目の前の景色の中に降りてみて、手袋をした手で触ってみても、そこに家や町があったという実感はなかなかわきませんでした。一日目は瓦礫撤去ではなく、私は箒で路面の泥だしに参加しました。さらさらとした砂と、濡れて地面にこびりついた泥が路面を覆っていて、遠野の職員さんに金属のヘラをお借りして、端から地道に作業を進めました。一生懸命やっていくうちにアスファルトが見えてきて、埋まっていた白線が現れ、小さな変化が「もっと頑張ろう!」という気持ちになりました。翌日は筋肉痛かな、と思いつつ、地道に続けた作業は思ったより好きでした。ほかのボランティアの方々ともお話しながら日向で作業をした後のお弁当は、外で食べたのと空腹感とが加わり、本当においしかったです!残念ながら雨が降って、少し早めに作業を切り上げになり、帰りのバスは疲れと寒さで寝てしまいましたが、初めての活動として、ジョギングから入れたかな、という感じに思えました。

 二日目は大槌町で作業に参加させていただきました。海に近く、津波の被害が大きく見える所で、前日の陸前高田に比べると漁師さんたちの漁具や電柱等、まだまだ津波の爪痕がもろに見えていたことが、少なからずショックに感じました。川の斜面の瓦礫撤去は他のボランティアの方々と力の面でも協力し合い、重い瓦礫や荷物を動かしました。カイロの入ったズボンや靴下、子供のおもちゃの様な、持っていた人の存在が感じられるような物が水の中から出てくると、とても重さを感じました。そこで確かに人が住んでいて、そこまで津波が達したんだな、と何度も考えました。午後からは草運びや畑の整備の作業をし、そこでも様々な私物が草の隙間から発見されました。丁寧に年賀状や手紙を保管してある文箱や文庫本などから、その人の性格や人物像が見えるのだな、と、物だけを見てもいろいろと思いました。一番体力的にも辛い日だったけれど、とてもすっきりと達成感があって同時に作業自体を不謹慎ながらも楽しめた一日でした。

 最終日である三日目は、釜石の箱崎町へ行かせていただきました。地元の方と行政のこすれや、歴代のボランティアさんたちの苦労のお話をたくさん聞かせていただき、写真を一枚撮ることすら問題になってしまうようなデリケートな土地だということで、活動前は少し緊張していました。けれど、作業現場となったお宅のおじいちゃんのもったいない程の優しさや、大切な船の進水式に呼んでくださった地元の方々、信頼関係がいかに大切なのか、大きさに気づきました。進水式やひっつみ大会に呼んでいただけたのも今までのちいさな積み重ねがあってこそ。私たちの様な新参ボランティアまでが声をかけていただいて、なんとなく申し訳ないと思いつつも、温かいひっつみ汁はとてもおいしかったです。地元の方々の気持ちや、進水式の時に見た笑顔がさらにおいしい調味料になっていたなぁと、しみじみ感じました。いろんな人と笑いながら食べるごはんは周りがどんな状況であれ、とびきりおいしいものですね。みんなで入るお風呂も、一つの鍋から分け合うごはんも、いつもの生活と人のぬくもりというのは本当にありがたい、尊いものだと思いました。自然の力は人間が苦労して作った分厚い堤防をあんなに簡単に切り取ってしまうほどに強くて恐ろしい!自分たちの非力さだけが目立つようにも思いましたが、やっぱり後始末をできるのは人間だけだと思いました。打たれ強いしなやかさも、協力して復興を目指す姿勢も、自分の故郷を愛しているからこそではないかな、と。時間はかかっても、必ず東北は復興できるだろうな、と感じました。被災地の方々の強さと、ボランティアさんの努力、そういうものを肌で感じる機会を作っていただけて、とても感謝しています。テレビで見るよりも自分で感じ、自分の手で作業して、たくさんたくさん経験をさせていただきました。もう一度行きたいかと言われれば、ぜひもう一度!企画してくれた先生方はもちろん、センターのみなさん、被災地のみなさん、いろんな面で支えてくれたみなさんに本当に感謝しています。みなさんお疲れ様でした。ありがとうございました。 11年 S

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